WORKS/LEAGUE/TOSHI-NO-MOCHIMAKI
都市の餅まき

都市の餅まき

施工現場の足場を街のファニチャーに変え、都市に祝祭性をもたらす

2024.04.01 -
ASIBA Creative Incubation Program 2nd

昨今の再開発は計画段階から竣工に至るまでの間、町に与える影響が見過ごされる傾向があります。そのアンチテーゼとして卒業設計では、秋葉原の再開発において、足場がただ施工のために組まれるのではなく看板の支持材になったり、川沿いのテラスになったり、野外劇場の客席になったりという提案を考えました。今回のプロジェクトは、そういった施工現場のデザインの第一歩として、実際の現場の足場でも、何かできることは無いかを考えました。 大規模修繕の際に組まれる足場は、何か月もの間街に存在し、時には歩道を狭くする邪魔な存在です。しかし、仮設的に現れる街のファーニチャーとしてとらえることもできます。花屋の前に組まれれば花であふれる棚になったり、カフェの前に組まれればタープを張ってテラスになったりするかもしれません。また、かつてより施工現場は上棟式や餅まきなどが行われ、建築をする行為がお金以外の価値もコミュニティや町にもたらしていました。また、垂直緑化のための利用や、養生シートをスクリーンとして利用することも考えられます。 かつて施工現場で餅まきなどが行われ、建築をする行為がお金以外の価値もコミュニティや町にもたらしていたように、現代の都市においても施工現場が祝祭性をもたらしうるかを考えていきます。

Players

大滝 一朗

大滝 一朗

Ichiro Ohtaki

(Project Leader)

東京のいたるところで何か月もの間、現れる空間「足場」。ただ邪魔なものとして足場が設置されるのではなく、そのデザインを考えることはできないでしょうか。例えば、一階店舗の前に組まれる足場を棚として利用できれば、店舗空間が拡張され、道行く人々との接点になるかもしれません。施工現場における小さなデザインによって、都市の景観をより魅力的なものにしていきます。