WORKS/INC-2

ASIBA Creative Incubation Program 2期

自らの問いと社会への接続の両立に向き合い続けた20名のクリエイティブ・アントレプレナー

建築や都市、デザインを学ぶ学生や若手クリエイターが、自らのアイデアや問題意識を形にしていくための実践型プログラム。第2期となる今回は約20名が採択され、4ヶ月にわたって歩みを共にした。第一線で活躍する起業家や建築家を招いたレクチャーをはじめ、メンターとの1on1、参加者同士でアイデアを共有し合う中間合宿などを実施。単にビジネスモデルや解決策をまとめるのではなく、「なぜ自分がこれをやるのか」「社会にどう接続していくのか」という根本的な問いにじっくりと向き合うことを大切にする。参加者たちは、時に悩み、方向性を何度も見直しながら、それぞれの答えを探求していった。

期間2024.04 - 07
役割企画 運営
パートナー清水建設 戸田建設 フォトラクション 大林組 竹中工務店
アジェンダ遊び
ASIBA Creative Incubation Program 2期

FIG.1

1-外部パートナー|2-場所・資金|3-メンタリング|4-運営サポート・コミュニケーション|5-実践|6-プロジェクトチーム/クルーとしてジョイン

安全に挑戦=失敗できる土壌

2024年4月から7月にかけて、建築・都市領域に特化したインキュベーション・プログラム「ASIBA」の第2期を開講した。一般社団法人ASIBAとして初めての運営となる本期では、3ヶ月間・全8回のプログラムに約20名が参加。2週間に1回のレクチャー+ワークショップと月1回の個別メンタリングを軸に、17チームがそれぞれの「問い」を社会にぶつける実践を重ねた。最終イベント「ASIBA FES 2024」にて、全チームが3ヶ月間の成果を発表した。

第1期の開催を経て、ASIBAは一般社団法人へと組織化された。法人化の背景には、プログラムの継続的な運営基盤を整えるとともに、建築系学生の挑戦を支えるエコシステムをより広く構築したいという意志があった。第2期のテーマは「挑戦するための場としてのインキュベーションプログラム」。本当に必要なのは安全に挑戦=失敗できる土壌ではないか。何度も仮説を検証し続けることでしか、解像度の高い問いは生まれない。検証を続けるために必要なものは資金や技術だけではなく、失敗を歓迎するカルチャーである。その問題意識のもと、1期から規模と構造の両面でプログラムを作りかえた。

FIG.2

実践と検証の往復

第1期の8週間・毎週開催から、12週間・隔週開催+月1回メンタリングというスケジュールに変更した。各回の間に実践と検証の時間を確保し、メンターとの個別対話で軌道修正を重ねながらプロジェクトを前に進める設計である。

  1. 4/13 KICK OFF——「アントレプレナーとは」
  2. 4/20 問いを立てる——「受容性と社会実装」
  3. 4/27 プロトタイピング——「プロトタイプ・デモデイ」
  4. 5/11 事業計画と資金——「提案と資金調達」
  5. 5/25–26 中間合宿——小川町フィールドワーク&中間ピッチ
  6. 6/8 仮説検証——「顧客課題と解決策」
  7. 6/22 ピッチとメディア——「共感を増やす」
  8. 7/6 ASIBA FES 2024——FINAL PITCH / PROJECT BOOTH

FIG.3

FIG.4

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挑戦者の背中を押してくれる先駆者たち

建築・都市領域において最先端で活躍されている建築家/アントレプレナーの方々を招き、メンタリングやレクチャーをお願いした。実装のための技術や知識だけでなく、新たな道を歩むための姿勢の体得なども含めて、挑戦者の背中を押してくれる存在だ。

メンター
月次メンタリングを通して、それぞれのメンター班のアドバイスや伴走を担当

  • 林 厚見さん
  • 渡邊 享子さん
  • 佐藤 光葉さん
  • 連 勇太郎さん

ゲスト講師
建築都市領域で活躍するアントレプレナーとして、隔週講義でのレクチャーを担当

  • 豊田 訓平さん(HUB&STOCK株式会社)
  • 青木 隆幸さん(SORABITO株式会社)
  • a春さん(O株式会社)
  • 各務 太郎さん(株式会社SEN)

空き家、森林、木工所

第5回の中間合宿では、埼玉県小川町にてNESTo(竹中工商店)を拠点としたフィールドワーク&ワークショップを実施。空き家・森林・木工所という3つのテーマに対し、小川町で活動する3名のプロフェッショナルに案内してもらい、課題や可能性を全員で考えた。また、1期・2期合同の交流会も兼ねて、それぞれのプロジェクトの相互エスキスを開催した。

FIG.6 小川町の森林を案内してもらう

FIG.7 空き家訪問

FIG.8 NESToでの中間発表

17のプロジェクトと問い

各チームのプロジェクトは、ASIBA FES 2024にて4つのテーマに分類された。

ニュー・シティスケープ——都市の「暮らし」の変容

  • たけのこ:再開発が進む東京都心で若者が人間らしく暮らすには?
  • Enoniwa:絵を描くことを、私たちと障害者の対話の道具として使えないか?
  • にっちのっく!:一様になりつつある都市に"らしさ"を取り戻すには?
  • はみラボ:ものの埋もれている価値を伝えるにはどうしたらいいのか?

デザインとテクノロジーの交差——日常を彩る技術の可能性

  • Withvac:設備×データで建築をいかにアップデートするか?
  • はみラボ:ものの埋もれている価値を伝えるにはどうしたらいいのか?
  • よはっく:都市と自分が存在したことを、どうやって残していくか?
  • すわるんば:可動&可変性を備えた空間は生活体験を変えることができるか?

人と人が交わるためのデザイン——共創とコミュニティの新たな地平

  • まご泊:空き家は空き家のままでいいのでは?
  • 建築屋台:理想の空間・都市、もっと誰でも、自分たちの手でつくれないか?
  • まちの本棚:人々が集い、出会い、そして学ぶ空間を作るには?
  • 紫煙の止まり木:いつまで人は、互いを監視するのか?

建築的クリエイティビティが切り開く新たな世界

  • Sukima:まちの生活景にイノベーションに触れる体験を拡散することは出来ないのか?
  • 二畳建築:可動産が生み出す可能性とは?
  • LOVE & TOILET:誰もがいつでも・どこでも安心できるトイレを作るには?
  • Sand Print:建築のあたらしい作りかたとは?
  • 都市の餅まき:施工現場は都市に対してどんな価値を生み出せるか?

そのまなざしは『イマ』を越えるか。

ASIBA Incubation 2期の集大成として開催された最終展示・ピッチイベント「ASIBA FES 2024」 。建築や都市の領域から未来を描こうと、数ヶ月にわたり自らの問いと向き合ってきた若者たちが一堂に会した。2期に参加した19のプロジェクトがそれぞれのブースを展開。事業計画の発表にとどまらず、手でつくった模型などの「モノ」や、来場者を巻き込む「体験」、熱を帯びた「言葉」を通して、それぞれが見出した社会の輪郭を表現した。世代や組織の垣根を越えて多様な人々が訪れ、対話を重ねたこの日は、まさに「複数の未来が交錯する場」となった。展示風景やピッチの様子からは、彼らのまなざしの先にある新しい都市の可能性を感じられる。

FIG.9

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CREDIT

inhouse

二瓶 雄太Producer
森原 正希Producer
重松 希等璃Creative Director
高橋 拓実Chief Director
髙野 広海Director
宮田 龍弥Director
堀江 優菜Director
石原 佑香Designer
須藤 望Engineer, Designer
前橋 梨沙Media
原田 花Media
志磨 純平Media
安部 道裕Media
塩田 匠Production Staff
紺野 夏帆子Production Staff
高橋 翼Production Staff

INC Player

北林 栞Project Leader
品田 十夢Project Member
吉田 雄太Project Member
川北 大洋Project Leader
福本 祐大Project Member
大本 和尚Project Leader
髙野 広海Project Leader
菊地 瑛人Project Leader
佐々木 翼Project Member
中田 新Project Member
千藤 颯太Project Member
中石 紗椰Project Leader
紀平 陸Project Leader
中川 優奈Project Leader
紫安 洋平Project Leader
榎本 雄高Project Leader
藍野 友輝Project Leader
福本 英人Project Leader
大滝 一朗Project Leader
臼井 元彬Project Leader
若野 菜々子Project Member
高柳 綾香Project Leader
宮田 龍弥Project Member
林 泰地Project Member
足立 大二Project Member
山根 茂樹Project Leader
筒井 健介Project Leader

external

林 厚見(SPEAC)Mentor
渡邊 享子(巻組)Mentor
佐藤 光葉(suha)Mentor
連 勇太郎(NPO法人CHAr)Mentor
豊田 訓平(HUB & STOCK)Guest
小島 靖弘(東京建物)Guest
嶂南 達貴(scheme verge)Guest
須田 英太郎(scheme verge)Guest
青木 隆幸(SORABITO)Guest
a春(O株式会社)Guest
各務 太郎(株式会社SEN)Guest
茂谷 一輝(森ビル)Guest
戸口 勝(一般社団法人 山守学舎)Guest
木谷 海斗(KIWI architects)Guest
高橋 かの(小川まちやど)Guest
東京建物株式会社Partner
TOKYO NODE LABPartner
蓑茂 雄二郎(竹中工務店)Partner
HEAD研究会Partner
Ba & Co Inc.Partner
NESToVenue

sponsor

清水建設株式会社Premium Sponsor
戸田建設株式会社Sponsor
株式会社フォトラクションSponsor
株式会社大林組Sponsor
株式会社竹中工務店Sponsor